2016年2月16日 作成
能満寺の山号額・寺号額の画像
文化財

能満寺の山号額・寺号額
(のうまんじのさんごうがく・じごうがく)

問い合わせ 片岡2517-1

指定日
 平成5年(1993)8月1日
指定事由
 一.江戸時代(徳川綱吉の時代)に作られたと思われる物であり、黄檗宗万福寺第5代の高僧、高泉性潡の書跡であり、寺の門標としても、また歴史的にも貴重なものである。

 

解説
 山号額は山門正面に、寺号額は本堂入口正面の上に掲げられている。高泉性潡は中国より渡来した僧であり、元禄4年(1691)に黄檗宗の第5代となり、元禄8年「紫衣」を賜り、5月、将軍綱吉へ賜紫奏請の謝恩のため、江戸へ登城する。この途中、能満寺に立ち寄り額を書いたと思われる。

 黄檗宗と臨済宗(能満寺)については、隠元が黄檗宗を禅宗の一派として臨済宗から独立させるには、妙心寺の助けが大きかったといわれている。
 そのような関係で、高泉が妙心寺派の能満寺に立ち寄ったと思われる。