令和元年第4回吉田町議会定例会の開会に当たり、町政運営の概要等についてご報告申し上げます。

 さて、当町は、本年7月1日に町制施行70周年を迎えましたことから、これまでの先人たちの業績に感謝するとともに、未来への更なる発展に寄与することを目的といたしまして、去る11月10日に吉田中学校体育館におきまして、町制施行70周年記念事業を開催いたしました。

 記念事業は、式典とアトラクションの2部構成で、第1部の記念式典では、町内3小学校の代表児童6人による町民憲章の唱和に始まり、続けて、東日本大震災以降、当町が取り組んでまいりました「津波防災まちづくり」の推進に多大なる貢献をいただきました元東京大学地震研究所准教授で理学博士であります都司嘉宣様をはじめ、当町と災害協定を締結していただいております団体・企業の皆さまに対し、防災功労として感謝状を贈呈させていただくとともに、8月に開催された第46回全日本中学校陸上競技選手権大会男子400メートルリレー決勝において「42秒25」の日本中学新記録を樹立し、見事に優勝を果たした吉田中学校陸上競技部のメンバーへ吉田町表彰を授与させていただきました。また、吉田中学校の代表生徒2人からは、将来の夢や町への思いを「未来メッセージ」として発表していただきました。

 さらに、「吉田」のご縁で当町を応援していただいておりますレスリング女子オリンピック金メダリストの吉田沙保里様からは、町制施行70周年へのお祝いのビデオレターが届き、式典に花を添えていただきました。吉田様からは、町の将来を担う子供たちへのエールとして、「常に夢を追う人であって欲しい」との応援メッセージをいただきました。

 第2部のアトラクションでは、静岡市消防音楽隊の皆さまによる吹奏楽演奏や7月に世界大会出場を果たされた「Cheese!!」の皆さまによるダンスパフォーマンス、吉田町出身のプロピアニスト大石啓様によるピアノ演奏をご披露いただき、出席者の皆さまからは盛大な拍手とともに多くの喜びの声をいただきました。

 このように、多くの町民の皆さまやご来賓の皆さまにご臨席を賜わり、70年の節目を迎えた吉田町を盛大にお祝いすることができましたのも、議員各位並びに町民の皆さま方のご理解、ご協力の賜物と心から感謝を申し上げます。

 当町が今後80年、さらには100年と続く中で発展し続け、町民の皆さまが「吉田町の明日」に夢や希望を持ち続けていただけるよう、「人が集い 未来へはばたく魅力あふれるまち 吉田町」の実現に向け、引き続き、町政運営に全力を注いでまいりますので、議員各位におかれましても、是非ともご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 それでは、本年度の事業の進捗状況につきまして、ご報告申し上げます。

 はじめに、「災害に強く安全・安心に暮らせるまちづくり」に関連する事業のうち、川尻工区における防潮堤の整備につきまして、ご報告申し上げます。

 川尻工区における防潮堤の整備につきましては、11月末現在、総盛土量約26万立方メートルに対し約17万立方メートルの盛土が完了し、順調に整備が進んでいる状況でございます。今後も、国・県と連携を図りながら、早期完成を目指し整備を進めてまいります。

 次に、吉田漁港多目的広場の整備についてでございます。

 護岸工事の植生工につきましては、9月に工事を発注し、現在、事前測量及び除草作業などの準備工を実施しております。張芝につきましては、植生の適正時期となる来年2月からの実施を予定しており、3月中旬までに完成させるよう工事を進めてまいります。

 次に、水産物供給基盤機能保全事業による港内泊地浚渫工事と4号岸壁防食工事についてでございます。

 港内泊地浚渫工事につきましては、7月に工事を発注し、港口部において浚渫を実施しております。引き続き、来年2月末の完了に向け、着実に工事を進めてまいります。

 昨年度からの継続事業であります4号岸壁防食工事につきましては、10月に工事を発注し、現在は事前測量を終え、工場でのコンクリートパネル製作等の準備工に着手しております。

 次に、川尻高島地区の企業活動維持支援事業区域基盤整備事業についてでございます。

 川尻高島地区では、津波浸水区域から移転する企業の受け皿となる土地を確保するとともに、被災時には立地企業様から緑地等を応急仮設住宅用地として提供していただき有事の際の防災機能を確保するため、企業活動維持支援事業を展開しております。

 これは、静岡県が防災・減災と経済成長の両立を目指して進めております“ふじのくに”のフロンティアを拓く取組に呼応して、当町が津波防災まちづくりの一環として取り組んでいる事業で、現在、大幡川沿いの約3ヘクタールのエリアに3企業が工場を新設又は増設しております。

 この企業活動維持支援事業区域への企業立地を進めるとともに、当区域へのアクセスを向上させ利便性を高めるため、町では、平成29年9月から、当区域と大幡川幹線とを結ぶ高島橋の整備を進めてまいりましたが、併せて整備を進めておりました町道高島7号線の工事が完了いたしましたことから、去る11月1日に、地元の皆さまや立地企業の皆さま、県の関係者の皆さまご出席のもと、開通式を開催いたしました。延長17.3メートル、幅員9メートルの高島橋の完成により高島地区の利便性がさらに高まり、今後の当地区のより一層の活性化と発展に寄与するものと期待しております。

 なお、高島7号線と交差する町道高島4号線につきましては、現在、舗装工事を進めており、今月下旬に供用を開始する予定でございます。

 次に、先の第3回議会定例会におきましてお認めをいただきました小中学校体育館への空調設備設置についてでございますが、各小中学校とも順調に工事が進んでいる状況でございます。引き続き、年度内の完成に向け、児童生徒の安全や学校生活に十分配慮しながら、確実に工事を進めてまいります。

 次に、総合体育館への空調設備設置に向けた取組についてでございます。

 災害時の避難所機能向上を目的とした総合体育館への空調設備設置に係る準備といたしまして、10月21日に空調設備設置のための実施設計業務委託契約を締結いたしました。現在、空調設備の仕様や設置場所などについての検討を行っており、来年3月中旬までに設計業務が完了する予定でございます。

 次に、河川改修事業についてでございます。

 準用河川であります大幡川につきましては、川尻地区における落差工の改修工事に着手しており、来年2月の完了を目指して河床の整備を進めてまいります。

 また、片岡地区の大窪川につきましても、既に改修工事に着手しており、来年3月までに約60メートルの区間の護岸整備を完了させる予定でございます。

 次に、木造住宅の耐震化プロジェクト「TOUKAI-0」事業についてでございます。

 「TOUKAI-0」事業の11月末現在の状況でございますが、無料耐震診断に12件、耐震補強計画策定に5件、耐震補強工事に5件のお申込みをいただいております。

 また、戸別訪問やダイレクトメール等によるPR活動にも積極的に取り組んでおり、旧耐震住宅の所有者へのダイレクトメールにつきましては、本年度発送を予定しておりました466件について、8月末までに全て発送を完了いたしました。戸別訪問につきましては、本年度訪問を予定しております165戸のうち、現在までに99戸の訪問が完了しております。

 ブロック塀等の撤去事業につきましては、11月末現在で13件のお申込みをいただいている状況でございます。

 続きまして、「誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくり」に関連する事業のうち、健康づくり事業につきまして、ご報告申し上げます。

 去る11月24日に、健康増進や運動習慣の定着を図ることを目的といたしまして、保健センターを発着点として湯日川親水公園などを巡るウォーキングイベント「よしだ健康ウォーク」を開催いたしました。今回は、5キロメートルのウォーキングコースをご用意させていただき、親子連れや高齢者の皆さまなど、101人の方にご参加いただきました。

 また、当日は、このウォーキングイベントに併せ、保健センターにおいてミニ運動講座を開催し、40人の方が健康運動指導士による講話や自宅でできる簡単なストレッチ、体操などの実技指導を受けられました。さらに、株式会社杏林堂薬局様のご協力による健康測定会では、74人の方が血管年齢測定や体組成測定、骨密度測定を受けられ、骨密度や血管年齢、体脂肪率、筋肉量などを具体的な数値として確認し、食生活や運動など、ご自身の生活習慣を振り返る機会としていただけたのではないかと受け止めております。

 次に、アクティブシニアの社会参加活動推進を目的として、11月15日に学習ホールにおいて開催いたしました「アクティブシニア応援フェア in 吉田」についてでございます。

 このフェアは、高齢化の進行により、家事援助や通いの場といった生活支援ニーズの増大が予測される中、介護保険事業の担い手の養成やこれまで社会活動に関心がなかった方の社会参加促進を図るため、昨年度に引き続き、県が実施しております66歳から76歳までの方を対象とする「壮年熟期が活躍するいきいき長寿社会づくり事業」を活用して開催したものでございます。

 当日は、ニュースキャスターやコメンテーターとして多くの報道番組に出演されているジャーナリストの鳥越俊太郎さんを講師にお迎えし、「鳥越流 老後を楽しく生きる方法」と題して講演を行っていただいたほか、シルバー人材センター、地域の居場所、介護サービス事業所の職員で結成された劇団の3団体の活動発表と12団体のブース展示を実施いたしました。会場には246人の方にご来場いただき、参加された皆さまからは、「地域の居場所を初めて知ることができた」、「体調維持や社会貢献を目的に機会があれば社会活動に参加したい」などのご意見、ご感想をいただきました。

 さらに、来年1月には、介護スタッフの仕事のうち、配膳や清掃などの「専門職以外でも可能な仕事」を担っていただく介護サポーターを育成するための研修会を、介護サービス事業所との連携により開催する予定でございます。今回のフェアをきっかけに社会参加活動に関心を持たれた方々が、地域においてボランティアや介護サポーターとしてご活躍いただけることにつながりますよう、事業を展開してまいります。

 次に、在宅医療・介護連携推進事業についてでございます。

 当町では、平成27年度から、医師、歯科医師、薬剤師などの医療関係者と、介護保険サービス事業所、ケアマネジャー、地域包括支援センターなどの介護関係者とが一堂に会し、在宅医療・介護連携に係る研修会の開催や意見交換に取り組んでいるところでございますが、本年度は、この在宅医療・介護連携推進事業と県の「認知症の人をみんなで支える地域づくり推進事業」の一環といたしまして、12月24日に学習ホールにおきまして、映画「ピア まちをつなぐもの」の上映と在宅医療・介護連携講演会及びパネルディスカッションを開催いたします。

 「ピア まちをつなぐもの」は、平成29年度に町で上映いたしました映画「ケアニン」のスピンオフ作品として制作され、在宅医療に関わる医師とケアマネジャー、訪問看護師、薬剤師などの多職種がチームとして連携し、在宅医療や介護、看取りに懸命に取り組む姿が描かれております。

 また、県の連携型認知症疾患医療センターに指定されている「やきつべの径診療所」の夏苅直己院長と「訪問看護ステーションわかば」の大井陽江所長を講師にお招きし、「認知症になっても住み慣れた地域でよりよい日々を過ごすには」と題して講演を行っていただくほか、講演後には、吉田町地域包括支援センターの認知症推進委員、在宅医療・介護相談員も加わってパネルディスカッションを実施いたします。

 さらに、夏苅院長には認知症に関する個別相談会も開催していただき、ICTを用いた認知機能検査を体験できる場もご用意いたします。

 より多くの方にご来場いただくことで、地域の在宅医療や、認知症の人が住み慣れた地域でよりよく過ごせるための見守りやケアの方法等について、皆さまとともに考える機会となることを期待しております。

 次に、成年後見制度啓発講座の開催についてでございます。

 近年、障害のある方や認知症高齢者等の増加により、成年後見制度の重要性はますます高まっているところでございますが、支援が必要な方の権利を守るための重要な手段であるにもかかわらず、制度自体の認知度が広く、十分に利用されていないことが課題となっております。

 このため、町では、成年後見制度について町民の皆さまへの周知を図り、制度の利用促進につなげられるよう、来年2月29日に牧之原市と合同で成年後見制度啓発講座を開催いたします。本講座では、講談師による講談演目や司法書士による講演会を予定しておりますが、併せて、会場には相談ブースを設け、ご家族やご親族の成年後見全般に係る相談にも対応させていただく予定でございます。

 続きまして、「活力あふれる産業振興のまちづくり」に関連する事業のうち、プレミアム付商品券発行事業につきまして、ご報告申し上げます。

 当町では9月28日から、「住民税非課税の方」及び「小さな乳幼児のいる子育て世帯」を対象に商品券の販売を開始しており、販売期限は来年1月31日まで、使用期限は2月29日までとなっております。現在も、吉田町商工会、ハイナン農業協同組合町内各支店、静岡うなぎ漁業協同組合、南駿河湾漁業協同組合吉田支所と町の産業課窓口で購入することができ、町内110の店舗でご利用いただけますので、対象となられる多くの皆さまにご活用いただくことにより、地域における消費の喚起・下支えとなることを期待しております。

 次に、雇用・就業対策として開催いたします合同企業説明会についてでございます。

 町及び町商工会では、町内企業の就業内容をより一層認識していただくことにより、職場への定着率の向上を図ることを目的といたしまして、来年2月9日に片岡会館におきまして、ハローワーク榛原との共催による合同企業説明会を開催いたします。

 現在、参加企業の取りまとめを行っているところでございますが、求職者の募集につきましては、参加企業が決定次第、ホームページや広報よしだ、チラシ等を活用し、広く周知を図ってまいります。

 続きまして、「魅力あふれる多様な交流を生むまちづくり」に関連する事業のうち、第1回吉田町フォトコンテストにつきまして、ご報告申し上げます。

 当町では、シティプロモーション活動の一環として、10月1日から、第1回吉田町フォトコンテストの作品を募集しているところでございます。

 初めての試みとなるこのフォトコンテストは、「わたしの好きな吉田町」をテーマに、風景や食べ物、イベント、人などの写真をインスタグラムで投稿していただくことで町の魅力を再発見するとともに、投稿された写真を町内外に発信することにより、地域への愛着心や誇りを育むことを目的としております。

 来年1月20日まで作品を募集しておりますが、プロ・アマチュアを問わず、どなたでも参加できますことから、11月末現在で、既に100件を超えるご応募をいただいており、数々の素敵な写真がインスタグラム上に投稿されております。

皆さまからご応募いただいた作品につきましては、2月上旬に審査会を開催し、入賞作品を決定いたします。入賞作品は、広報よしだやホームページ、町公式インスタグラム等で発表し、当町の街並みや自然、歴史、伝統、食文化といった新たな吉田町をより多くの皆さまに知っていただき「行ってみたい、住んでみたい」と感じていただけるような写真を町内外に発信してまいりたいと考えております。

 次に、シーガーデンシティ構想推進計画の策定についてでございます。

 平成28年3月に策定いたしました「シーガーデンシティ構想」は、津波防災まちづくりによる新たな安全と、北オアシスパークを情報発信拠点として沿岸部の防潮堤や多目的広場、河川防災ステーションを含む県営吉田公園周辺一帯のシーガーデンや町内の各施設へ人の流れを生み出すことによる新たな賑わいを一体的に創出し、「さらに豊かで勢いのあるまち」を目指すものであり、この構想の主な取組の一つとして、「シーガーデンの整備」を掲げております。

 シーガーデンは、大井川河口から坂口谷川河口までの沿岸部全体をエリアとしており、本来であれば、このエリア全体の整備・活用を推進するための計画を策定するところでございますが、現在、川尻海岸の防潮堤の嵩上げと、川尻海岸から続く漁港区域内の多目的広場の整備を進めており、まずは、これらの施設を活用した賑わいづくりを優先する必要がございますことから、本年度は、川尻海岸における基本的な整備や活用方針を具体化する推進計画の策定に取り組んでおります。

 これまで、7月と10月に、国・県の関係機関の職員や自治会長の皆さま、町内産業4団体の皆さまなどで構成される「吉田町シーガーデンシティ構想推進委員会」を開催し、推進計画の策定に関しまして、様々な視点から貴重なご意見をいただいておりますので、そうしたご意見を踏まえ、今月中に川尻海岸における推進計画を策定してまいります。

 なお、住吉海岸を含むシーガーデン全体の推進計画につきましては、住吉海岸における防潮堤の整備方針が明らかになった段階で策定してまいります。

 次に、大幡川幹線の道路改良事業についてでございます。

 大幡川幹線につきましては、現在、大幡地内の県道から島田市へ向かう延長約1キロメートル区間における事業着手に向けての準備、検討を重ねているところでございます。お示しできる資料が整い次第、報告会の開催などにより、地元の皆さまとの意見交換を進めてまいります。

 次に、町道町上3号線の道路改良事業についてでございますが、測量及び設計業務については既に完了しており、現在は地権者の皆さまのご協力のもと、用地交渉を進めているところでございます。

 続きまして、「次代を担う心豊かな人を育むまちづくり」に関連する事業のうち、「吉田町教育元気物語 TCP Triwins Plan」の本年度における主な事業につきまして、現在までの実施状況をご報告申し上げます。

 まず、「子どもの『確かな学力』を保障する環境づくり」のうち、「『確かな学力』の育成を軸とした幼保・小中一貫教育の推進」についてでございますが、「吉田町幼児教育カリキュラム」に基づく教育の実践といたしまして、10月28日に、本年度2回目となる実践園研究会をすみれ保育園及びこども発達支援事業所で開催し、公開保育・研究発表及び教育研究協議会を行いました。

 これらの「吉田町幼児教育カリキュラム」に基づいた実践を通して得られた成果を活かし、更なる幼児教育の充実及び町内幼稚園、保育園と小学校との連携を図ることとしております。

 次に、「教職員が授業に専念できる環境づくり」のうち、「ICT環境の充実」の一つとして進めております「職員室及び教室のICT機器の整備」についてでございますが、9月下旬に、小中学校の教職員が使用している全ての校務用パソコン及び校務用サーバーの入替作業が完了いたしました。現在、新しい機器が順調に稼働しており、校務を安全かつ円滑に進めることができる環境を整備することができたものと考えておりますが、今後もさらに、教職員の働き方改革や児童生徒への指導の充実に資するよう、環境整備を着実に進めてまいります。

 次に、「部活動、課外活動の指導員配置」についてでございます。

 部活動の適正化を図るため、昨年10月に教育委員会において「吉田町部活動ガイドライン」が策定され、同年11月から吉田中学校弓道部、なぎなた部、女子ソフトテニス部に部活動指導員が配置されておりますが、本年10月から新たに、ソフトボール部に1名の部活動指導員が配置されました。教育委員会では今後も、教員の部活動指導に係る時間的負担の軽減と経験のない競技などの指導による心理的負担の軽減を図るとともに、部活動の質的向上に取り組むこととしております。

 続きまして、「豊かな自然と共生するまちづくり」に関連する事業のうち、上水道事業につきまして、ご報告申し上げます。

 上水道の整備につきましては、「静岡県生活基盤施設耐震化等補助金」を活用して導水管の耐震化を進めている基幹管路耐震化事業、配水池から災害時の応急給水拠点となる公共施設や避難所までの管路を耐震化する耐震ネットワーク事業、漏水事故による被害軽減及び有収率向上を図るための老朽管布設替事業、他の事業に伴う配水管の布設替等の事業を実施するための10本の工事を既に発注しており、このうち4本の工事は完了し、残る6本につきましても、年度内の完了に向けて順調に工事が進んでいる状況でございます。

 次に、公共下水道事業についてでございます。

 まず、管渠建設工事についてでございますが、現在は、片岡1号汚水幹線工事の第1工区から第3工区までと、片岡2号汚水幹線工事の第1工区から第2工区までの区間に着手しております。また、マンホール浮上抑制工事につきましても、町道西浜4号線及び西浜9号線における工事に着手しており、本年度予定している全ての工事が順調に進んでいる状況でございます。

 ストックマネジメント計画に基づく浄化センターの電気設備更新工事につきましては、沈砂池管理棟、水処理棟及び汚泥処理棟における電気機器の更新工事に着手しております。また、散気装置、撹拌機、エアフィルター及び返送汚泥ポンプなどの機械設備改築工事につきましても、反応タンクの耐震補強工事と調整を図りながら工事を進めているところでございます。

 なお、本年度及び来年度の2か年で策定いたします経営戦略につきましては、プロポーザル方式による業者選定の結果、10月24日に委託契約を締結し、来年度末までの策定に向け業務を進めているところでございます。

 以上、本年度の事業の進捗状況をご報告させていただきましたが、先人たちの汗と涙と英知により70年の歴史が刻まれたこの町をさらに発展させ、後人たちに引き継いでいくことが今を生きる我々の使命でございますので、津波防災まちづくりやシーガーデンシティ構想の具現化により確固たる安全をいち早く構築し、その安全のもと、「吉田町教育元気物語 TCP Triwins Plan」や子育て支援、健康づくりを中心とした様々な施策を展開することにより、当町がさらに豊かで勢いがあり心を魅了する町へと躍進できますよう、引き続き、全力で町政運営に取り組む所存でございます。

 議員各位におかれましては、こうした当町の姿勢をご理解いただき、町政運営に対するより一層のご支援、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、本定例会の行政報告といたします。