平成29年第4回吉田町議会定例会の開会に当たり、町政運営の概要等についてご報告申し上げる前に、改めて皆さまに、職員による放課後児童クラブ利用料の横領事件について、お詫びとご報告を申し上げます。

 本年8月15日に、町内において発生いたしました殺人未遂事件の容疑者として、当町のこども未来課職員が翌16日に逮捕され、現在、起訴拘留中となっております。

 この事態だけでも大変申し訳なく、お詫び申し上げているところでございましたが、さらに、当該職員が本年4月から、放課後児童クラブ利用料の一部を横領している事実が判明いたしました。今回の一連の事態は、当町に対する信頼を著しく損なうものであり、町政を預かる最高責任者として極めて重く受け止めております。重ね重ねの不祥事となり、町民の皆さまに大変なご心配とご迷惑をお掛けいたしましたことを、改めて心からお詫び申し上げます。

 今回の事件の発覚についてでございますが、逮捕された職員の業務を引き継ぐために事務点検を行う中で、徴収した放課後児童クラブ利用料の中に会計処理されていない不明金があることが判明し、詳細を調査した結果、平成29年4月から7月までの間に、97万4千5百円の不明金が発生していることを把握いたしました。この事態に対し、町では即座に被害届を提出し公表しなければならないと考えましたが、捜査上の理由により、警察から適切な時期まで公表などを控えるよう要請を受けましたことから、被害届の提出が10月2日となりました。

 また、並行して起訴拘留中である当該職員への事実確認を、当該職員の弁護人を通じて行っておりましたが、10月11日に利用料を個人的に使用したことを認める自認書が役場に提出されました。これを受けまして、町では懲戒分限審査委員会を経て、10月16日付けで当該職員を懲戒免職、事件発生当時の上司を3か月間減給10分の1といたしました。

 なお、不明金となっていた97万4千5百円につきましては、既に家族から全額弁済されております。

 今回のような業務上横領事件が発生した原因は、放課後児童クラブの利用料金の徴収方法にあったと反省いたしております。

 これまでの徴収方法は、保護者が現金を入れた集金袋を放課後児童クラブの職員に直接手渡し、その現金入りの集金袋を放課後児童クラブの職員がこども未来課に届け、最終的に受け取ったこども未来課の担当職員が会計課に入金するというものでございました。これは、保護者の皆さまの利便性を考慮して行っていた方法でございましたが、何度も人の手を介して現金を納入するということが、今回の業務上横領を誘発したものと判断しております。

 このため、放課後児童クラブの利用料金の納入につきましては、11月分から、保護者ご自身が金融機関や会計課の窓口に納付書と現金を持参し、払い込んでいただく方法に変更いたしました。また、来年4月からは、金融機関からの自動引き落としが可能となるよう、今議会定例会に、電算システム改修に係る補正予算案を上程させていただきます。御承認いただけましたならば、すぐにシステム改修に取り掛かりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 また、役場では、この不祥事を教訓として再発防止策を講じるように取り組んでおりますが、現在は、特に、現金の収受を直接的に行う必要がある事務につきまして実態調査を行うとともに、確実に事務処理をチェックできる補完的なルールづくりを行っているところでございます。

 今回の業務上横領事件公表後、町では、放課後児童クラブ利用者の皆さまに対する説明会や町政報告会等、あらゆる機会を捉えて、事件の概要についてご報告するとともに、お詫びをさせていただきました。また、このような事態を二度と引き起こすことのないよう、職員に対しましても、様々な場面において意識の醸成を図っております。引き続き、全庁を挙げて、一日も早い町民の皆さまからの信頼回復に向け、全力で取り組んでまいります。

 それでは、本年度の事業の進捗状況につきまして、ご報告申し上げます。

 はじめに、「災害に強く安全・安心に暮らせるまちづくり」に関連する事業のうち、吉田漁港多目的広場盛土工事の状況につきまして、ご報告申し上げます。

 本工事につきましては、9月下旬から現地に仮置きしてありました建設発生土を活用して盛土工に着手しており、10月上旬からは、山土の搬入と並行しながら工事の進捗を図っているところでございます。

 今後につきましても、シーガーデンシティの核となる施設として、防潮堤整備との連携を図りつつ、上部利用を含めた整備を計画的に進めていくことで早期完成に努め、町民の皆さまの安全・安心を確保するとともに、新たな賑わいを創出する施設となるよう整備を進めてまいります。

 次に、地域水産物供給基盤整備事業により実施しております旧6号岸壁を航路護岸に改修する工事と、水産物供給基盤機能保全事業による4号岸壁の防食工事についてでございますが、両工事ともに9月下旬に発注し、事前測量等の準備工を終え、現在、本工事に着手しております。今後も、漁業者の皆さまのご協力を得ながら、来年2月末の完成に向けて工事を進めてまいります。

 続きまして、当町が取り組んでおります、内陸のフロンティアを拓く取組につきまして、ご報告申し上げます。

 はじめに、北オアシスパークを核として事業を進めております「物資供給拠点確保事業」の状況でございますが、現在、防災公園東側に建設を進めております株式会社杏林堂薬局につきましては、平成30年3月のオープンを目指し、工事が順調に進められております。また、富士見幹線南側の商業施設区域内に建設を進めております株式会社ソルーナによりますハードオフ、オフハウスの商業施設につきましても、平成30年2月のオープンを目指して工事が順調に進められているところでございまして、来春には、北オアシスパークを中心に、更なる賑わいがもたらされるものと期待をしております。それぞれの店舗とは、災害時支援協定を締結させていただき、当町の防災機能をさらに充実させてまいります。

 次に、川尻高島地区で進めております「企業活動維持支援事業」の基盤整備についてでございますが、道路改良工事及び大幡川右岸側の橋梁下部工事につきましては、10月下旬から工事に着手しており、これに続く左岸側の橋梁下部工事及び水路工事に係る入札を今月中旬に執行する予定でございます。さらに、橋梁上部工事及び舗装工事につきましても、来年1月に工事を発注する予定でございます。

 この「企業活動維持支援事業」の区域内に、新たに3区画の事業用の用地を確保するため、現在、基盤整備を進めているところでございますが、既に町外の水産加工会社2社が進出することが内定しております。また残りの1区画につきましても既存企業が拡張する予定で、区域内の全ての区画が埋まる状況でございます。町といたしましては、進出する企業の皆さまが計画どおり事業に着手できるよう、着実に基盤整備を進めてまいります。

 続きまして、同報系防災行政無線の整備についてでございますが、平成34年12月1日からの簡易無線局におけるデジタル波全面移行に対応するため、平成29年度から平成32年度までの4か年で、全ての同報系防災行政無線機器をデジタル対応のものに更新する工事請負契約を、10月26日の第4回吉田町議会臨時会においてお認めいただきましたので、目下、円滑な工事の進捗が図られるよう、詳細スケジュールについて、請負業者と調整を進めているところでございます。

 次に、木造住宅の耐震化プロジェクト「TOUKAI-0事業」についてでございます。

 昭和56年5月以前の旧耐震基準の木造住宅の耐震化を促進するためのプロジェクト「TOUKAI-0事業」につきましては、本年1月から制度を拡充したことも後押しとなり、10月末現在で、無料耐震診断に45件、耐震補強計画策定に12件、耐震補強工事に10件、ブロック塀等耐震化補強事業に1件のお申込みをいただき、例年以上の成果を上げております。

 また、事業対象者への戸別訪問につきましても、本年度計画している240戸のうち、現在までに170戸の訪問が完了しております。

 今後も、木造住宅の耐震化を加速させるよう、事業対象者の更なる掘り起こしを図り、耐震補強工事へと結び付けてまいります。

 なお、このように、津波防災まちづくりに係る事業を着実に進める中、吉田漁港の東側に立地します株式会社ヤマザキが25億円を投じて新工場を建設するということが、去る10月18日付けの新聞紙上で報じられました。従業員数は250人規模で、そのうち150人以上の従業員を新規に雇用することが見込まれ、当町といたしましても、身近なところに新たな雇用が生まれることを大変喜んでおります。こうした沿岸部に企業が進出することは、東日本大震災以降は皆無でありましたが、今回の株式会社ヤマザキの新工場建設は、これまで当町が強力に進めてまいりました津波防災まちづくりの目に見える成果の一つであると受け止めております。

 しかしながら、津波防災まちづくりにおける住民の皆さまの財産と企業の生産活動を守る取組は、まだ、緒に就いたばかりでございます。今後も、乗り越えなければならない難局が多々あるわけでございますが、町民の皆さま、企業の皆さまの安全を確保し、安心して生活、生産活動ができますよう、強力に、そして着実に推し進めてまいる所存でございます。

 続きまして、「誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくり」に関連する事業のうち、健康づくり事業につきまして、ご報告申し上げます。

 11月5日に、健康増進や運動習慣の定着を図ることを目的といたしまして、北オアシスパークを発着点とし片岡区から北区を巡るウォーキングイベント「よしだ健康ウォーク2017」を開催いたしました。

 このイベントでは、8キロメートル及び4キロメートルのウォーキングコースに加え、6キロメートルのストックウォーキングコースもご用意させていただきましたところ、親子連れや高齢者の皆さまなど、全体として201人にご参加いただきました。

 また、本年度は、各地区へ出向く健康相談、各種教室等において体組成計による測定を行い、保健師、管理栄養士等による測定結果の個別相談を実施しておりますが、ウォーキングイベント当日におきましても体組成計による測定を行い、93人にご参加いただきました。体脂肪率や筋肉量など、ご自身の身体状況を具体的な数値で確認することで、今後の食生活や運動などの生活習慣を振り返る機会になったのではないかと考えております。

 次に、「吉田町食育セミナー」についてでございます。

 このセミナーは、町民の皆さまにバランスの良い食事や望ましい食生活などについて学んでいただくことにより、食に対する理解を深め、実践していただくことを目指すもので、株式会社タニタヘルスリンクの管理栄養士を講師に迎え、今月から来月にかけて全3回の日程で開催いたします。

 成長期のお子様を持つ親世代や成人から高齢者までの幅広い世代の皆さまを対象に、献立作りのコツや外食・コンビニエンスストアの活用術、間食の上手な選び方など、各回異なる内容で開催いたしますので、多くの町民の皆さまにご聴講いただき、ご自身やご家庭での食育の実践に役立てていただければと考えております。

 次に、第8次吉田町高齢者保健福祉計画及び第7期吉田町介護保険事業計画の策定についてでございます。

 高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画は、3年ごとの見直しが義務付けられており、本年度が現計画の最終年度に当たりますことから、新たな計画策定に向けた策定委員会を8月31日及び11月13日に開催し、見直しを進めております。

 国は、「団塊の世代」と呼ばれる方々が75歳以上となる2025年を見据え、現計画においては、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築の推進、在宅医療と介護の連携や新しい地域支援事業など、町が主体となる地域づくりに取り組む内容が盛り込まれましたが、次期計画策定に向けた基本方針には、それらに加え、地域包括ケアシステムの深化・推進、保険者機能の強化と地域マネジメントの推進等を拡充するという内容が盛り込まれました。

 こうした国の方針を踏まえ、策定委員会では、町が実施した「高齢者の生活と意識に関するアンケート調査」の結果に基づき、委員の皆さまから、認知症に関する具体的な対策等についてご意見をいただきました。今後も、策定委員の皆さまのご意見をお伺いしながら当町の将来像を見据え、国の方針に沿って計画を策定してまいります。

 次に、高齢者福祉事業における重点的施策の一つであります認知症施策につきまして、ご報告申し上げます。

 平成27年1月に国が公表いたしました認知症施策推進総合戦略「新オレンジプラン」は、本年7月に数値目標が改訂され、今後、当町におきましても、認知症施策をより一層推進していかなければならないものと認識しております。

 当町の認知症高齢者数は、平成29年4月1日現在、介護保険の申請をされた方のうち、日常生活自立度で認知症と診断された方が572人でございますが、この人数は、今後さらに増えていくのではないかと考えております。

 当町では現在、徘徊の見られる認知症高齢者の早期発見、早期保護を支援するための体制整備を検討しており、9月には視察研修といたしまして、認知症施策における先進的な取組を行っていることで大変有名になった福岡県大牟田市が開催した「大牟田市認知症SOSネットワーク模擬訓練」に、当町及び地域包括支援センターの職員を派遣いたしました。

 この視察研修で学んだことを取り入れ、12月6日には、新たな事業として「吉田町高齢者見守り声かけ講座」を開催いたします。これは、認知症の人への対応として、認知症の症状を持たれているのではないかと思われる人に配慮した声かけ方法や見守りのポイントを習得していただくとともに、認知症により徘徊してしまう高齢者を隣近所や地域で声かけ、見守り、保護していく仕組みを参加者全員で考えることを目的として開催するものでございます。

 当町では現在も、ご家族の方々だけでなく、福祉関係者の皆さまや民生委員の皆さま、高齢者見守りネットワーク協力事業所の皆さまなどが認知症の方の生活を支えてくださっておりますが、今後とも、こうした皆さまのお力添えを賜りながら「早期発見・早期対応」を高齢者ケアの目指すべき基本とし、増加傾向にある認知症の方を地域で支えていくセーフティネットの構築に力を入れてまいります。

 続きまして、「活力あふれる産業振興のまちづくり」に関連する事業のうち、広域連携による観光事業につきまして、ご報告申し上げます。

 静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、牧之原市、川根本町、吉田町の5市2町で構成する静岡県中部・志太榛原地域連携DMOにつきましては、「静岡観光コンベンション協会」から名称変更した「するが企画観光局」を母体とし、首都圏での認知度向上や観光資源のブランド化を進める方針を掲げ、現在、観光誘客に向けた市場調査を実施しております。これは、当該地域の観光地としての認知度などを全国各地から聞き取り、現状と課題等を分析する基礎資料となるものでございます。

 今後も引き続き、DMOと連携を図りながら、当町の水産資源及び観光資源等の魅力を全国に向けて発信し、観光PRの推進に取り組んでまいります。

 続きまして、「魅力あふれる多様な交流を生むまちづくり」に関連する事業のうち、福岡県八女市との交流事業につきまして、ご報告申し上げます。

 当町と八女市とは、平成27年度から「八女市・吉田町未来創造の翼交流事業」を展開しております。本年は、9月26日及び27日に、八女市を会場といたしまして、両市町の施策や現状等について意見交換を行う「八女市・吉田町未来創造の翼交流フォーラム」を開催し、八女市における地域活性化の取組を視察させていただいたほか、全体会におきましては、「教育」をテーマに両市町の取組発表を行いました。当町からは、「吉田町教育元気物語 TCP Triwins Plan(ティーシーピー・トリビンス・プラン)」の取組を発表し、八女市からは「小中一貫教育」や「義務教育学校の設置」など、当町にとって大変参考となる施策をご紹介いただきました。

 また、11月3日の小山城まつりには、八女市商工観光課の職員の方にお越しいただき、お茶やお菓子など八女市の特産品を販売していただきました。さらに、11月11日及び12日には、当町の観光協会が、「八女上陽まつり」に出店させていただき、うなぎやしらす等の販売により、当町の特産品を八女市の皆さまにご紹介させていただきました。

 今後も、八女市との様々な分野における交流を充実させ、両市町にとって有意義な事業となるよう進めてまいります。

 次に、結婚気運の醸成を図るための婚活イベントについてでございます。

 当町では、新たに「賑わい創出事業費補助金制度」を創設し、町の魅力情報の発信や結婚支援事業に取り組む団体等に対しまして、その事業費の一部を補助しております。

 本年度は、当該補助金を活用いたしまして、一般社団法人吉田町まちづくり公社が吉田町商工会青年部の皆さまと連携し、婚活イベント「ピク婚」を開催いたしました。

 この「ピク婚」は、「ピクニック」と「ピクチャー」をテーマに、11月12日に県営吉田公園において、公園の持つ魅力を十分に生かした婚活イベントとして開催されました。

 結果といたしましては、11組のカップルが誕生したと伺っておりますので、このような取組を継続していただけますよう、引き続き、町としてサポートしてまいります。

 次に、町営住宅の長寿命化についてでございます。

 当町が管理している21棟141戸の町営住宅のうち、現在、「吉田町公営住宅等長寿命化計画」に基づき、松下団地及び住吉団地の修繕工事を実施しているところでございますが、本年度は、住吉団地の外壁塗装等改修工事を今月中に発注する予定でございます。

 続きまして、道路網や河川の整備につきまして、ご報告申し上げます。

 はじめに、大幡川幹線の道路改良事業についてでございます。5月中旬より実施しております主要地方道吉田大東線から東名高速道路までの区間における測量業務につきましては、現地測量が完了し、現在は、物件補償の事前確認を行っているところでございます。

 次に、町内道路の舗装修繕事業についてでございますが、東名吉田インターチェンジから大井川方向へ向かう町道東名大井川線につきましては、昨年、舗装打換え工事が完了した地点から大幡堤3号線までの未実施区間において、今月中に舗装打換え工事を実施する予定でございます。

 次に、準用河川大幡川の河川改修事業についてでございますが、11月上旬から川尻地区におきまして落差工の改修工事に着手しており、来年2月まで実施する予定でございます。

 また、問屋川につきましては、今月中旬に改修工事に係る入札を執行し、本年度中には工事を完了させる予定でございます。

 続きまして、「次代を担う心豊かな人を育むまちづくり」に関連する事業のうち、「吉田町教育元気物語 TCP Triwins Plan(ティーシーピー・トリビンス・プラン)」の進捗状況につきまして、ご報告申し上げます。

 本プランの概要につきましては、本年2月の吉田町総合教育会議において合意されておりましたが、その後、教育委員会事務局による保護者説明会、学校説明会、意見募集等を経て、9月末から10月にかけて教育委員会が6回開催され、いただいたご意見等を踏まえ検討を重ねた上で、プランの今後の方向性が示されました。

 そして、10月27日に開催した総合教育会議において、教育委員会から示された方向性に基づき協議し、プランを一部修正及び追加することで、再度合意されたものでございます。

 概要について具体的に申し上げますと、「授業日の平準化」については、「授業日数220日以上」の表現から「以上」をとり「授業日数基本220日」とするとともに、小学校の新たな学習指導要領が全面実施となる平成32年度までに完全実施とすること、「授業日の平準化」以外の施策については、新たな施策として「トイレの洋式化」や「学校照明のLED化」、「職員室のオフィス化」を追加するとともに、「サマースクールの実施」や「放課後児童クラブの拡充」についても合意されました。

 今後は、この合意事項を基に、町と教育委員会が一丸となって、本プランの実現に向け各種施策に取り組んでいくとともに、教職員、保護者及び町民の皆さまのご理解とご協力をいただけますよう、引き続き、ご意見もいただきながら丁寧に説明を尽くしてまいります。

 続きまして、「豊かな自然と共生するまちづくり」に関連する事業といたしまして、「地域経済と連携した省CO2化手法促進モデル事業」につきまして、ご報告申し上げます。

 先ほどご報告させていただきました「吉田町教育元気物語 TCP Triwins Plan(ティーシーピー・トリビンス・プラン)」の施策の一つに位置付けられております「学校照明のLED化」につきましては、本事業を活用して整備を行うものでございますが、本年度につきましては、9月に環境省所管の補助事業に採択され、10月から町内3小学校、吉田中学校、さくら保育園、わかば保育園及び図書館の計7施設におきまして、LED照明等の低炭素設備導入に伴う工事に着手しております。現在、工事は計画どおり進んでおりますので、来年2月末の完了に向け、引き続き、事業の進捗を図ってまいります。

 次に、上水道事業についてでございます。

 本年度予定している工事のうち、中原中央線外4路線配水管布設替工事や青柳北原4号線配水管布設替工事などにつきましては、既に発注が済んでおり、順調に工事が進んでいる状況でございます。残りの工事につきましても、年度内の工事完了に向けて準備を進めてまいります。

 次に、公共下水道事業についてでございます。

 管渠建設につきましては、住吉・片岡地区の県道住吉金谷線と町営住宅松下団地周辺の町道における工事に着手しており、今後は、町営住宅松下団地周辺の町道に布設している管渠のさらに上流側を中心として布設工事を行う予定でございます。

 また、浄化センターの電気設備更新工事につきましては、沈砂池設備、用水・消毒設備における電気機器の更新を平成29年度及び平成30年度の債務負担行為により行っているほか、水処理設備における汚泥ポンプ、送風機及び汚泥掻き寄せ機の更新工事を行っているところでございます。

 続きまして、「行政と住民が一体となって取り組むまちづくり」に関連する事業のうち、「吉田町情報発信アプリケーション」につきまして、ご報告申し上げます。

 町では、新たな情報発信ツールといたしまして、若者に限らず、幅広い年代で広く利用されておりますスマートフォンやタブレット端末等の電子媒体へ、当町の最新情報をお届けする「吉田町情報発信アプリケーション」の構築に取り組んでおります。

 現在、町で運用しておりますホームページは、自らが欲しい情報を検索し、閲覧するといった能動的な仕様となっておりますが、このアプリケーションは、スマートフォン等の通知機能を利用し、情報が自動的にお手元へ飛び込んでくる受動的な仕様となっており、町民の皆さまが、イベント情報や子育てに関する情報などを即座に知ることができるとともに、このアプリケーションを利用していただくことにより、吉田町をより身近に感じていただけるものと期待をしております。

 なお、このアプリケーションは、名称を「よしだポケットNEWS」といたしましたが、皆さまにより身近に感じていただけるよう、愛称を「よしポケNEWS」としてお知らせしてまいります。

 来年1月から町民の皆さまにご利用いただけるよう準備を進めておりますが、スマートフォンへの登録方法や、どのような情報がお手元に届けられるかにつきましては、「広報よしだ」やチラシ等を活用して幅広く周知してまいります。

 また、ホームページや「広報よしだ」につきましても、町の様々な情報をお届けする重要な発信手段でございますので、より一層、内容の充実に努めてまいります。

 以上、本年度の事業の進捗状況をご報告させていただきましたが、本年度は、防潮堤の整備やシーガーデンシティ構想に係る取組を含めた「津波防災まちづくり」と、当町の新たな教育改革プランであります「吉田町教育元気物語 TCP Triwins Plan(ティーシーピー・トリビンス・プラン)」を中心に、各事業を展開しております。本年度も残すところ4か月を切りましたので、今一度、各事業の進捗状況を確認するとともに、次年度以降を見据えた効果的な行政運営に尽力してまいります。

 議員各位におかれましては、こうした当町の姿勢をご理解いただき、町政運営に対するより一層のご支援、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、本定例会の行政報告といたします。