2014年12月2日 作成

平成26年第4回吉田町議会定例会(平成26年12月2日開会)

 平成26年第4回吉田町議会定例会の開会に当たり、町政運営の概況につきまして、ご報告申し上げます。
国政では、安倍内閣総理大臣が、消費税増税の先送りの決定に端を発して、11月21日に衆議院を解散し、今月14日には、衆議院議員総選挙が行われる運びとなりました。このことを受け、当町におきましても、投開票所の確保や投票立会人の依頼など、町民の皆さまのご協力をいただきながら、慌ただしく選挙の準備を進めているところでございます。
しかしながら、こうした混沌とした状況下におきましても、基礎自治体としましては、町民サービスの低下を招かないよう、粛々と各種事業の進ちょくを図る必要がございますので、関係する様々な情報をしっかりと把握し、いち早く町の政策へ反映させることができるよう努めてまいります。
さて、11月11日の午後3時に県道住吉金谷線から国道150号までの片岡工区の県道島田吉田線バイパスが開通しました。国道150号から東名吉田インターチェンジまでが一直線に繋がり、国道150号から東名吉田インターチェンジの先まで望むことのできる非常に走りやすい道路となっており、東名吉田インターチェンジへのアクセスの向上と周辺道路の渋滞緩和が期待されております。
今回の開通に当たりましては、年度当初は夏頃の開通予定でありましたが、交通安全面に対する心配の声が多く寄せられましたことから、信号機2基の増設を待ち、この度の開通となった次第でございます。なお、信号機の設置につきましては、牧之原警察署をはじめ、地元自治会や地域の皆さまなど関係者各位のご尽力をいただきましたことを改めてお礼申し上げます。
一方で、国道150号から南に延びる東名川尻幹線につきましては、現在、町道高畑高島線との交差点に信号機が設置されていないことから、国道150号からこの交差点までの区間の開通を延期しておりますが、信号機が設置され次第この区間を開通させるようにいたします。また、県道焼津榛原線以南につきましては、平成27年度末までに榛南幹線に接続するように整備を進めてまいります。
現在、当町では本年3月に開通した榛南幹線をはじめ、東名川尻幹線、富士見幹線など都市計画道路の整備が進み、町を東西及び南北に貫く新たな交通基軸が形成されてきておりますが、都市計画道路の整備は、新たな商業施設や企業の進出にも繋がるものであり、町の発展に大きな影響を与えるものでございます。
本年度、株式会社ヤマザキが新たな工場を建設することとなりましたが、この場所につきましても東名川尻幹線に隣接するところであり、平成27年度末までには、東名吉田インターチェンジまで1本の道で繋がる予定でございます。
東日本大震災以降、特に沿岸部におきましては、津波に関することが重大な関心事となっており、悲観的な見方が先行する状況でございましたが、当町におきましては、これまで全力を挙げて取り組んでまいりました「津波防災まちづくり」を評価していただき、株式会社ヤマザキの進出という大きな成果を得ることができた次第でございます。
この出来事は、東名吉田インターチェンジや都市計画道路など利便性の高い交通環境が持つ当町の魅力に加え、町民の皆さまの財産を守り、企業の皆さまの生産活動を守るための対策に全力を挙げて取り組むことが、企業の進出を促し、豊かで勢いのある町の実現に繋がるものであるということを確信させるものでございました。
「津波防災まちづくり」につきましては、引き続き、国の確かな情報をいち早く収集し、一日でも早く町民の皆さまに安心していただけるような事業を展開していく必要がございますので、さらなるご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 それでは、当町の現在における事業の進ちょくにつきまして、ご報告申し上げます。
はじめに、「健康でいきいき暮らせるまちづくり」を目指す「健康・福祉」関連事業のうち「健康づくり事業」につきまして、ご報告申し上げます。
健康をより増進することや、生活習慣病を予防するためには、日頃の運動習慣が定着していることが大切でございます。しかしながら、現代社会では車での移動が多く、歩く機会が非常に少なくなってきており、意識的に歩く時間や、運動する時間を作らなければ運動不足になりがちでございます。
当町では、これまで、より多くの方への運動習慣の定着を目指し、手軽にできるウォーキングを町民の皆さまにお勧めしてまいりました。ウォーキングを広く普及するために、ウォーキングの運動効果をお伝えするとともに、より楽しくウォーキングできるよう、平成4年度からこれまでに、町内に9つのウォーキングコースを作成してまいりました。
本年度は、ウォーキングコース作成当時から道路事情が変わっている現在の町内の状況に合ったコースとなるよう、保健協力委員の皆さまの活動の一環として、9つのコースの整備に取り組んでおります。
また、同時に、新たなウォーキングコースを作成するために、津波避難タワーを巡るコースや、町民の皆さまのおすすめコースを7月から10月にかけて広く募集いたしました。この募集に対しましては、39コースの応募があり、現在、コースの選定、完成に向けて、実際に歩いて確認する作業を進めているところでございますが、特に、津波避難タワー15基全てを巡るコースにつきましては、年度末には皆さまにお知らせできる予定でございます。
 次に、子育て支援事業である、「こども発達支援事業」につきまして、ご報告申し上げます。
 就学前の3歳児から5歳児までの個別支援を必要とする子どもを対象に、定期通園と並行通園を実施しておりますが、11月末現在、定期通園を12人、並行通園を16人が利用している状況でございます。
 4月の開所当時から、これまでに利用者が3人増加しましたが、その他にも、現在、利用に向けた相談を複数受けている状況でございます。さらに、来年度の利用につきまして、来所又は電話による相談、見学の希望や問合わせなどもいただいておりますことから、この事業を必要とされる方の認知度が高まっていると感じております。
 定期通園につきましては、8か月を経過し、子どもたちが一日の流れを理解し、制作や運動などの様々な活動に意欲を持って集中して取り組む姿が見られるようになるとともに、子ども同士での遊びの広がりや言葉でうまく思いを伝える場面などを目の当たりにし、一人ひとりの成長を感じております。
 また、並行通園につきましては、短時間の活動ではございますが、こども発達支援事業所に通うことにより、集中して活動に取り組む力や気持ちを切り替える力を伸ばすため、様々な活動を経験していただくよう努めているところでございます。
今後とも、小集団の中における一人ひとりの発達に合わせた関わりにより、子どもの成長を促していけるよう子育てを支援してまいります。
次に、高齢者の「介護予防事業」につきまして、ご報告申し上げます。
 介護予防事業につきましては、支援や介護を必要としない元気な高齢者を対象とする一次予防事業と、今後、要支援や要介護となる可能性が高い高齢者を対象とする二次予防事業を実施しております。一次予防事業につきましては、介護予防普及啓発を目的とした、かんたん体操教室、骨骨貯筋体操教室の運動教室をはじめ、認知症予防事業のはつらつ講座を4月から実施しているほか、今年度は、さわやかクラブの方を対象に介護予防の大切さを楽しく学んでいただくため、運動器、栄養、口腔に関する専門の先生による、介護予防講話を開催しておりまして、これまでに、3回の講話に延べ111人の参加をいただいております。
また、二次予防事業につきましては、5月から8月までに開催いたしました第1回目の運動器の機能向上教室に、延べ305人の参加をいただいており、年々参加者の健康に対する意識の高まりを感じております。
今後も引き続き、高齢者の生きがいづくりと健康づくりを兼ね備えた介護予防事業を積極的に展開していけるよう、関係する皆さまにご協力を仰ぎながら取り組んでまいりたいと考えております。
続きまして、「安全で安心、快適なまちづくり」を目指す「生活環境」の関連事業につきまして、ご報告申し上げます。
 はじめに、上水道事業についてでございます。
 災害時におきましても安定して水を供給し続けるため、老朽管の布設替事業などを実施しておりますが、大窪線外2路線配水管布設替工事及び下川原千草橋線外2路線配水管布設替工事につきましては、10月末日で工事が完了いたしました。
また、道路改良及び下水道関連の他事業に伴う配水管の布設及び布設替事業につきましては、富士見幹線配水管布設工事、中臨港3号線外2路線配水管布設替工事など6本の工事が、既に発注を終え、当初の計画どおり順調に事業が進んでいる状況でございます。
続きまして、「心豊かな人を育むまちづくり」を目指す「教育・文化・交流」の関連事業につきまして、ご報告申し上げます。
はじめに、学力向上施策についてでございます。
教育委員会では、4月22日に行われた「平成26年度全国学力・学習状況調査」につきまして、その結果を小・中学校別と各学校別に分析・検証し、10月1日に「教科に関する調査結果」を、11月5日に「生活習慣や学習習慣に関する質問紙調査結果」を児童・生徒を通じて保護者へ配布するとともに、吉田町ホームページ上で公表いたしました。
今回の公表は、保護者・地域住民の皆さまに対して説明責任を果たすとともに、児童生徒の学力や学習状況における成果と課題を共有し、学校・家庭・地域での学力向上の取組を充実させることと、吉田町ラーニングプランの目標との整合性を図ることを趣旨として公表いたしました。
また、学力向上施策として行っております平成26年度ラーニングプラン事業では、12月から2月にかけて、全児童・生徒を対象とした2回目の町独自の学力調査を行う予定でございます。
これらの調査結果を活用し、引き続き、学校・家庭・地域が一体となって、児童・生徒の学力向上に取組んでまいります。
次に、「静岡県市町対抗駅伝競走大会」へ向けての町の取組状況につきまして、ご報告申し上げます。
 12月6日に静岡市を会場として開催されます「静岡県市町対抗駅伝競走大会」につきましては、本年度も、昨年同様、入賞を目指し、監督、コーチ、スタッフのご指導をいただきながら、6月から吉田中学校を練習会場として、練習を重ねてまいりました。監督、コーチ、スタッフとしてご協力いただきました体育協会、スポーツ推進委員、小中高等学校の先生方の皆さまに感謝申し上げるとともに、出場される選手の皆さまの健闘をお祈り申し上げます。
 次に、中央公民館耐震補強及び大規模改修工事につきまして、ご報告申し上げます。
 現在、耐震補強及び大規模改修工事につきましては、4階建棟の耐震鉄骨ブレース、サッシの設置を完了しております。また、ホール棟につきましても屋根部分が完成し、4階建棟とともに外壁及び内装関係の工事に着手しており、来年2月1日の開館に向け、順調に工事を進めているところでございます。
次に、「地域教育推進事業」につきまして、ご報告申し上げます。
 地域教育推進事業は、「地域社会の教育力の向上」を目標に、学校、家庭、地域が相互に協力、補完し合いながら、子どもたちを育む体制づくりを進め、「地域の子どもは地域で育む」を合言葉に、地域ボランティアの皆さまが中心となって事業を展開しております。
 心身ともに強い子を育て、地域の大人が地域の子どもとのかかわりを密にすることを目的に、地域教育推進事業では、各地区の活動としまして、通学合宿を行っております。
 「住吉わっぱくらぶ」及び「北区わくわく教室」の通学合宿につきましては、以前ご報告させていただきましたが、10月9日から11日までの3日間に「かわしりっ子わんぱく宿」が、11月6日から8日までの3日間に「片岡きらめき合宿」が開催され、それぞれの活動におきまして、地域ボランティアと触れ合いながら、竹細工や座禅体験など、各地区で特色ある活動を行っております。
地域の教育力の低下が懸念されている時代ではございますが、通学合宿につきましては、児童と町内4地区のボランティアの触れ合いの場として、地域の教育力を高める大変有意義な活動であると考えておりますので、今後も、地域ボランティアの皆さまを中心とした地域教育推進事業を展開し、活気あふれるまちづくりを目指してまいります。
次に、「芸術文化関係事業」につきまして、ご報告申し上げます。
 町では、地域に根ざした芸術文化活動に親しみ、楽しむことができるよう、芸術文化の振興に努めているところでございますが、10月25日から11月3日にかけまして、吉田町教育委員会と吉田町文化協会の共催により「吉田町文化祭」を開催いたしました。
 「芸能祭」及び「文化展」は、年に一度、芸術に関わる町民が一堂に会して発表する場として開催しておりますが、11月25日に開催された「芸能祭」は、34演目の披露で約880人の入場者がございました。また、11月1日及び2日に開催された「文化展」では、1,030点の展示があり、あいにくの天候にも関わらず、約2,100人の入場者がございました。
この吉田町文化祭では、「芸能祭」、「文化展」のほかにも囲碁大会、将棋大会を開催し、11月3日の小山城まつりにおきましては、展望台小山城の茶室において茶会を開くなど、より多くの皆さまに楽しんでいただけるよう努めております。
本年度は、より多くの子どもたちが文化に親しむことができるよう、文化展会場の一画におきまして、文化協会加盟の手芸部、書道部及び華道部で体験教室を開催したほか、町内の小学生を対象としている放課後子ども教室の「チャレンジ教室」の展示をいたしましたところ、家族で訪れる方々が多く見受けられ、町民の皆さまが、文化に触れる良い機会とすることができたと考えております。
引き続き、文化協会の活動を支援し、幅広い年代の皆さまが芸術文化活動に親しみ、楽しむことを通じて、心豊かな暮らしに繋がるよう努めてまいります。
次に、「図書館事業」につきまして、ご報告申し上げます。
 吉田町立図書館では、本年、開館15周年を迎えましたことから、これを記念し、本に係る2つの新しい事業を計画いたしまして、それぞれ、取り組んでいるところでございます。
 ひとつ目の事業は、10月4日・5日に本と科学を結ぶ取組として全国の図書館や科学館で広まりを見せております「理科読(りかどく)」と呼ばれているイベントをNPO法人ガリレオ工房から講師を招き実施いたしました。
台風の影響による悪天候にも関わらず、2日間で親子約50人の参加があり、イベント後には科学の本を借りていく、たくさんの子どもたちの姿が見られました。
 もうひとつの事業は、視聴覚ホールを使った新しい試みとして、12月14日に朗読劇を行う予定でございます。これは、静岡県舞台芸術センターSPAC(スパック)のご協力をいただき、所属俳優2人に楽器を使った朗読劇を演じていただく内容となっております。
 図書館としましては、この2つの事業を、単なる記念行事として終わらせるのではなく、新しい図書館事業として今後、定着させていきたいと考えております。
次に、「吉田町立コミュニティ広場の整備」につきまして、ご報告申し上げます。
吉田町立コミュニティ広場につきましては、現在、先の平成26年第3回吉田町議会定例会においてご承認いただきましたコミュニティ広場管理棟整備工事及び10月15日に契約いたしましたコミュニティ広場整備工事を実施しているところでございます。
コミュニティ広場管理棟につきましては、7月から8月にかけまして、北区第一町内会を対象とした愛称募集を行いましたところ、93件のご応募を賜り、空港対策協議会騒音対策部会建設委員会の協議結果により、愛称は「よしきた」に決定した次第でございます。
現在、管理棟の愛称も決定し、工事も順調に進んでおりますことから、当初の予定どおり、平成27年4月1日の供用開始に向け、滞りなく整備を進め、コミュニティ活性化の一助となる広場としてまいる所存でございます。
続きまして、「自然と調和した、人にやさしいまちづくり」を目指す「都市整備」の関連事業につきまして、ご報告申し上げます。
はじめに、都市防災総合推進事業により避難路として整備を進めております町道の改良事業につきまして、ご報告申し上げます。
町道舞台民附線、町道中瀬北原1号線及び町道東向2号線でございますが、全ての工事を9月までに発注し、3路線とも本年度の完成に向けまして順調に工事が進んでおります。
また、町単独事業の、町道横山森下線につきましても、9月に工事を発注いたしまして、先ほどの3路線と同様に本年度完成する予定でございます。
次に、都市計画道路の整備についてでございます。
東名川尻幹線につきましては、県道住吉金谷線から国道150号までの区間を島田吉田線バイパスとしまして静岡県で整備を進めておりましたが、冒頭でも申し上げましたとおり先月11日に供用を開始しております。
事業に協力していただいた地権者の皆さまに改めて感謝申し上げますとともに、交通環境の向上と周辺の土地利用により、当町がこれまで以上に発展することを期待しているところでございます。
 また、富士見幹線につきましては、これまでに第1工区及び第2工区の工事を発注し、順調に整備が進んでおります。今後、第3工区の工事を早期に発注することで、平成27年度の完成に向けて整備を進めてまいります。
 次に、公園関係でございます。
防災公園につきましても、既に第1工区及び第2工区の工事を発注し、順調に整備が進んでおります。今後、更に2件の工事を早期に発注し、関連する富士見幹線及び町道青柳田中線と合わせまして、平成27年度の完成に向けて計画的に整備を進めてまいります。
次に、木造住宅の耐震化プロジェクト「TOUKAI-0」事業についてでございます。
 町民の皆さまに「TOUKAI-0」事業を1件でも多く実施していただくために、静岡県及び町耐震診断補強相談士と連携し、戸別訪問の実施、ダイレクトメ-ルの発送、イベントでのPR活動、広報誌への掲載などの活動を行っておりますが、本年度は新たな取組として、町耐震診断補強相談士と連携、協力をいたしまして、制度のわかりやすいPRチラシを作成し、1,000件を目標にポスティング活動を行っております。
地震による初期の被害を最小限に抑えることができるよう、今後も更なる制度の周知、耐震化率の向上を目指してまいります。
続きまして、「魅力ある産業を振興し、活力あふれるまちづくり」を目指す「産業振興」の関連事業のうち、吉田漁港の整備状況につきまして、ご報告申し上げます。
 はじめに、航路護岸改修工事の町単独事業分についてでございますが、旧6号岸壁の取壊し作業につきましては、9月中旬から着手しており、順調に工事が進んでいるところでございます。また、補助事業分につきましても、航路護岸の本体工事を11月上旬から着手しており、町単独事業分は1月末日、補助事業分は3月中旬を完成予定としております。
 次に、県費補助の小規模局部改良事業についてでございますが、西側泊地の3号岸壁及び準備物揚場の防舷材の取り替え工事につきましては、11月上旬から2月末日までの工期で発注し、現在、順調に進ちょくしているところでございます。
 いずれの工事に関しましても、南駿河湾漁業協同組合吉田支所などの漁業関係者と調整を行いながら、安全に工事を進めていくよう努めてまいります。
続きまして、「内陸のフロンティア」を拓く取組として、当町が取り組んでおります「物資供給拠点確保事業」及び「企業活動維持支援事業」の2事業の取組状況につきまして、ご報告申し上げます。
 はじめに、「物資供給拠点確保事業」についてでございますが、9月30日に事業実施に関する地域の推進体制を整えるべく、県、町、自治会及び地権者など、地域の関係者を構成員とする「吉田町内陸のフロンティアを拓く総合特区(物資供給拠点確保事業区域)推進協議会」が設立されるとともに、同推進区域内におきましては、本事業の趣旨に沿った開発に向けた具体的な動きも見え始めてまいりました。
 また、「企業活動維持支援事業」につきましては、10月7日に川尻区自治会及び農業委員を構成員とした、推進協議会の設立に向けた準備会を立ち上げましたことから、今後事業実施に向けた具体的な構想づくりを進めてまいります。
 この2事業につきましては、事業を推進するための体制が整ってまいりましたので、推進協議会及び準備会を中心に、さらなる事業の進ちょくを図ってまいる所存でございます。
最後に「富士山静岡空港の運用時間延長に関する説明会」につきまして、ご報告申し上げます。
 静岡県においては、「富士山静岡空港の運用時間延長に関する第1回説明会」を本年5月16日から8月23日までの間に、島田市、牧之原市及び吉田町におきまして全17回、約400名の参加により開催しております。
 県では、この「第1回説明会」において、参加者からいただいた意見に対する、県の回答を整理した上で、「第2回説明会」を順次開催しており、当町におきましても11月30日の日曜日、午後7時から自彊小学校体育館におきまして第2回説明会が開催された次第でございます。
空港運用時間延長につきましては、今後、県と具体的な協議に入りますが、説明会で出されたご意見を尊重しながら、慎重に対処してまいります。
以上、町政運営の一端を申し上げましたが、当町では、平成27年度までに交通環境が大きく変わろうとしているところでございます。安全で利便性の高い交通環境が整備されることは、当町の発展が新しいステップへと移ることを示すものでございます。このような中、当町の最重要施策でございます「津波防災まちづくり」を強力に推進することで、町民の皆さまの財産を守り、企業の皆さまの生産活動を守るための対策を万全なものとし、確かな安全・安心を提供することより、豊かで勢いのある町を目指してまいります。
議員各位におかれましても、こうした取組をご理解の上、より一層の町政運営へのご支援、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、本定例会の行政報告といたします。