2010年3月12日 作成
企業会計に近い町の財務書類を公表します。(平成20年度決算)
町では、現在行っている会計に企業会計的な考えを取り入れた「新地方公会計制度」に基づいた新たな財務書類を作成しました。この財務書類は、毎年度作成している「歳入・歳出決算書」と普通交付税算定にも用いられる「決算統計」を活用して作成するものです。町の「歳入・歳出決算書」は、一年間の現金の動きを追って作成するため、町の資産や債務(借金)の残高が分かりにくいものでした。今回作成した4つの財務書類で、過去から現在に至る資産や債務(借金)の残高、町民の皆さんへサービスを提供するために発生したコスト情報等を把握できるようになりました。
作成した4つの財務書類は、貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書です。
※この財務書類の資産計上額は、決算統計が開始された昭和44年度以降に支出したものを集計しました。町には、昭和43年度以前から保有している資産がたくさんありますがこの財務書類には含まれておりません。
財務書類作成範囲
町全体の財務書類
-
一般会計
- 土地取得事業特別会計
- 国民健康保険事業特別会計
- 老人保健事業特別会計
- 後期高齢者医療事業特別会計
- 介護保険事業特別会計
- 水道事業会計
- 公共下水道事業特別会計
関係団体との連結財務書類
-
吉田町牧之原市広域施設組合
- 榛原総合病院組合
- 駿遠学園管理組合
- 相寿園管理組合
- 市町総合事務組合
- 後期高齢者医療広域連合
- 地方税滞納整理機構
財務書類からこんなことが分かりました。
-
町全体の財務書類から町民1人当たりの資産は、「2,518千円」・負債は「725千円」・純資産は「1,793千円」でした。
- 町全体の財務書類から町民1人当たりに「407千円」の行政サービスを提供したことが分かりました。
- 関係団体との連結貸借対照表と町全体の貸借対照表を比較すると「8,219百万円」の資産が増加しました。財源では、負債が「6,044百万円」で増加額の73.5%、純資産が「2,175百万円」で増加額の26.5%でした。連結により当町の資産計上額は増えましたが、連結で増えた資産の多くが借金の返済を抱えていることが分りました。
関連資料